発達子育てを頑張るお母さんのための駆け込み相談室

「やっと分かってもらえた！」
発達子育ての実体験からくる深い共感力と心理学・脳科学に基づく具体的な方法で我が子の問題行動をこっそり改善させる発達障害専門カウンセラー立川洋子です。

今日は「発達子育てを頑張っているのにうまくいかない･･･」と少しでも思うことがあるお母さんへのメッセージです。

実際にお母さんたちから発達子育ての悩みや学校の先生や福祉関係の方から発達支援がうまくいかないと相談をお聴きしてきた中で、「何をやってもうまくいかない･･･」「もうどうしてよいか分からない･･･」と仰る場合、ある共通点があります。

それは、『子どもの問題行動そのものに着目している』ということです。

お母さんのお話しの中で「うまくいかない･･･」と感じることが実際に日常の中にたくさん伺います。お聞きしていても、共感することがとても多いです。実際に私自身も自閉症スペクトラムASDの息子の癇癪、暴言、暴力に悩んできた「もうお母さんをやめたい！」と思ったことも何度もあったので、発達子育てを頑張りながら悩むお母さんの気持ち、とても共感します。

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問題行動の改善には、問題行動の前後に着目・話すことが改善への近道

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我が子の暴言、暴力、癇癪が目の前で起こると、どうしてもそれを止めなきゃ！どうにかしなきゃ！と真っ先に思います。どうにかしないと、我が子も辛いし、なによりお母さん自身も辛い！

私も息子の癇癪、暴言にははらわたが煮えくり返る怒りの想いととっても悲しい思いを交互に繰り返しました。そして、我が子の問題行動である暴言、癇癪、暴力など、我が子のイライラなどの感情と行動に私自身が一つ一つ捉われて反応するほど、その怒りと悲しみが増幅しました。

その結果、改善は遠のきました。更に息子の問題行動が悪化するだけでした。なぜなら

問題の本質や我が子の気持ちを一切考えていなかったから・・・

発達特性を持っている子どもの場合、問題行動の多くはその行動が起こる前に何かしらの刺激やきっかけがあることが殆どです。それは直前の出来事かも知れないし、少し前の何かの出来事など積もり積もったことの場合もあります。

それらを見つけるには、我が子を観察したり、我が子と対話を重ねていくことが重要です。

つまり、”我が子の言葉で我が子の話や気持ちをスルーせずに聴く”ことです。

発達特性から「この子は自分の気持ちはあまり言わない、言えない。聞いても話さない。」と思いがちになりますが、実際によく聴くと、ちゃんと本人の気持ちを持っていて、話していることがあります。それがただ「イライラする」「悲しい」「困る」といった分かりやすい言葉ではなく、なんでも「嫌だ」「ムカつく」といった便利な言葉に集約されていることがよくあります。我が家の息子の場合も、「悲しい」「辛い」の気持ちが全て「嫌だ」に集約されていることがありました。

そのため、子どもの言葉をスルーせず、聴かないのではなく、聴きほどくように向き合って話をしてみることもとっても大事です。

どんな特性があっても人と人。

子どもと大人であっても人と人。

親と子であっても人と人。

だから、分かり合おうとするには話すことは大事。

やっぱり向き合って話すってとっても大事なんだと自閉症スペクトラムの息子から学んだことの一つです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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