発達子育てを頑張るお母さんのための駆け込み相談室

「お母さんをやめたい！」と思うほど子育てに疲れた発達障害・グレーゾーンのお子さんをおもちのお母さんへ

発達特性の”困った”を発達させながら親子で自信を育み、将来の自立と自律につなげる情報をお届けする立川洋子です。

2月も終盤になり、どこの学校でも新1年生入学説明会が終わった時期かと思います。4月からの我が子のスクールライフに向けた準備で、学習道具や制服の準備などは必須ですね。発達障害の特性を持つお子さんの場合、それらと同じようにしっかり準備をしておきたいのが「学校生活の環境」です。

入学前準備として学校生活の環境を事前に見せてもらう

新しい場所、人、ことといった”環境”の変化がおこるのがこの入学、新学期です。特に自閉症スペクトラムやアスペルガーの特性を持つお子さんや感覚過敏の傾向があるお子さんは、大人が想像する以上の不安を抱えていることがあります。そのため、入学式前までのこの時期に進学先の学校と相談して、お子さんと一緒に靴箱、教室、職員室、保健室など、一通り学校の中を事前に見せてもらうことも検討してみると良いでしょう。

実際に入学後に履く上履きを持参し、登校したらどこで上履きに履き替えるか、靴はどこにいれるのか、といったことから、登校後の趣味レーションも兼ねていくとよいです。実際のクラス、担任の先生などの詳細は、学校の方針によって事前に教えて貰えないこともあります。

でも、学校との相談がベースですので、まずはお子さんの気質や特性に応じて学校内の見学をはじめとし、お子さんが安心して学校生活をスタートするために必要な環境面を考え、事前相談してみることが重要です。

「こんなことできるのかな？」「こんなこときいていいのかな？」「あまり聞くと入学前から面倒くさい親だと思われないかな？」と不安になることもあると思います。でも、大事なのはお母さんもお子さんも、そして学校もお互いに安心して学校生活を送ることです。この点をぶらさない相談を心がけていけば大丈夫です。

ちなみに我が家の発達障害 自閉症スペクトラムの息子が環境面で最も困難だったのが「トイレ」です。これは小学校6年間通じてです。

入学してからは勿論、クラス替えごとに教室は変わり、トイレの場所も変わります。教室に一番近いトイレを使えばいいと親の私は思いますが、本人はそれが出来ないと・・・学校の中で安心できるトイレというのがあり、そこでないと出来ないということがありました。学年によってはそれが凄く遠い場所になってしまうこともあったり、学校に工事が入った時はそのトイレが使用できず、代わりの仮設トイレの位置も分からずに結局一度もトイレに行かない、という日もありました。事情を知って、先生に相談したうえで一緒に学校トイレの場を確認し、本人が安心できるトイレを増やしていくことをしました。

このように思いもよらないことが安心した学校生活の妨げや課題になることがありますので、入学前に事前に学校の先生も交えて確認しておくと安心です。必要に応じて考えてみてくださいね。

学校の先生への相談の仕方が分からない場合や不安があるなどの場合は、是非、当相談室に一度ご相談ください。相談の仕方のコツと方法をお伝えします。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。