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「お母さんをやめたい!」と思うほど子育てに疲れた発達障害・グレーゾーンのお子さんをおもちのお母さんへ
発達特性の”困った”を発達させながら親子で自信を育み、将来の自立と自律につなげる情報をお届けする立川洋子です。
子どもの学習面に気になることがあり、子どもにこのような練習を頑張らせているけど、あまり思うような効果を感じられていないということはありませんか?
私たち親の時代は「何度も書いて覚える」が主流でした。当たり前でした。
でも!
もし、発達障害・グレーゾーンの傾向があるお子さんの場合、「何度も書いて覚える」方法は効果はあまりありません!
しかも、「何度も書いて覚える」を繰りかえすことで、むしろ勉強嫌いになってしまう可能性があります!
発達障害やグレーゾーンの傾向を持っている場合、その子の傾向や特性にもよりますが、共通しているのは、何度も書くこと自体が疲れ、飽きに繋がりやすく、「イヤだ!」という感情に結びつくことが多いです。
そして、最後は「嫌い!」になりやすいです。つまり、”勉強嫌い!”となってしまい、勉強をしなくなります。
そうなると・・・
毎日の宿題、学習の時間に、勉強をやらせたい親と、勉強したくない子どもの間で、親子バトルに発展しかねません。(我が家は親子バトルを何度も繰り返してしまいました・・・)
どれも望まないことではないでしょうか?
では、発達障害・グレーゾーンの傾向を持つ子どもの効果的な学習はどんなか?というと「見て、読む」が基本です。つまり、「書く」よりも「読む」が先なのです。
まずしっかりと「目」でとらえて「見る」。
次に見た文字を「読む」
「書く」ためには沢山の手続きが必要です。
目でとらえる→見る→文字を脳でイメージする→手を動かして書く
といった具合で、4つの工程があります。
一方「読む」は
目でとらえる→見る→声に出して読む
と3つです。
たった一つだけの違いですが、その影響は大きいです!
書くよりも、読むを優先させることは、脳の仕組みから言えますが、飽きや疲れを感じやすい発達傾向を持つ子どもにはとても取り組みやすいです。
そして、日本語という言語の特性から見ても効果的であることがいえます。
日本語は「一音一拍」の規則性があります。「拍」というのは、拍手1回分の音の長さのことです。
50音をイメージして頂くとわかりやすいですが、「あ」という1文字の音の長さは「ア」という一拍分で、1つの文字に1つの音だけしかセットされていないという規則性です。
この規則性から、その言葉の意味が分からなくても、正確に読むことが出来るようになるということです。
例えば[ぎおんしょうじゃのかねのこえ]と平仮名表記した場合。
その言葉や文章全体の意味がわからなくても、一音一拍の規則性から平仮名の読み方を正しく正確に習得していれば、100%正確に読めます。
そして、漢字は平仮名よりも難易度はましますが、平仮名同様にまずは文字と音をしっかり一致させて読む力をつけたほうが言葉の力を伸ばすことに繋がります。
なお、漢字の意味を覚えるにも日本語の規則性を活用すると効果的ですが、今回は割愛します。(また次回)
このように、脳の仕組みと日本語の規則性から見ても、「書く」よりも「読む」を先に習得していく方が効果的です。
疲労や飽きをくり返して勉強嫌いにさせるよりも、効果的な方法で「出来る!」「分かる!」を育む方が言葉や学習の力の向上に繋がります。
より具体的に「読む」力を育む方法についてはまた次回お伝えしますね。
勉強嫌いにさせないためにも、まずは「読む」を優先してみてくださいね。
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発達障害専門カウンセラー 立川洋子(たつかわようこ)
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