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「やっと分かってもらえた!」
発達子育ての実体験からくる深い共感力と心理学・脳科学に基づく具体的な方法で我が子の問題行動をこっそり改善させる発達障害専門カウンセラー立川洋子です。
発達障害の自閉症スペクトラムASDの特性を持つ子どもが抱える嫌な記憶を忘れたくてもなかなか忘れられないことについて2度にわたってお伝えしてきましたが、具体的な対応方法について、いよいよお伝えします。
結論!
改善に必要なことはたった2つです。
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ASD特有の嫌な記憶への対応は「切り替え」×ASD特有の「こだわり特性」
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話題の「切り替え」です。
ポイントは、”本人が好きなこと”に話題を切り替えることです。特に、何かに挑戦して頑張って成功したこと、うまくいった体験の記憶だと良いです!
何気ない話題や本人が興味ないことに話題を切り替えても気にも留ずに完全スルーするので注意してくださいね。
「これで安心!」とあなたは思ったかもしれませんが、残念ながらこの方法は特効薬ではありませんので、1度試しただけですぐ効果があるわけではありません。
でも!あなたの子どもを信じてください!
なぜなら、あなたも知っている通り、ASDには「こだわり特性」があります。つまり、好きや興味があることにはこだわりやすく、繰り返す傾向があります。
この特性を活用して、本人が頑張って成功した体験の記憶の話題に切り替え続ける事で、本人自身も気持ちの切り替えが段々と短時間で出来るようになります。
すると、嫌な記憶が小さくなって自分の成功体験をの方が大きくなっていくので、結果として嫌な記憶を思い出しにくくなります。
これは脳科学的にも説明がつきます。
記憶は階層(ランキング)のようになっていて、内容にかかわらず頻繁に考える、思い出す方が脳にとっては重要だと認識します。
もし、嫌な記憶と楽しい記憶があった場合、嫌な記憶をよく思い出すならば、脳は楽しい記憶よりも嫌な記憶の方が大事だと認識されてしまいます。
(気持ちでは忘れたいのに、脳は勝手に大事だと認識してしまうなんて、すごく不本意ですよね!)
この脳の特性を逆手にとって活用すれば、脳に大事だと認識してほしいのは本人にとって「僕・私頑張った!」と自己肯定感に繫がる記憶です。
そのため、お子さんが嫌な記憶に捉われたら、本人の成功体験をお子さんと一緒に思い出してみましょう。それを嫌な記憶を思い出しにくくなるまで繰り返してあげてください。
例えば、我が家のASD特性をもつ将棋少年の息子のエピソードです。
将棋の腕をあげてきた息子でも勝てない、昇段できない時期が1年半くらい続き、「将棋なんてやめてやる!」と何度も言うことがありました。実際に大会に連れて行っても、道場でも、格下に負けてばかりで、息子はいわゆるスランプで、ズタボロだったようでした。
本人の話を良く聴くと、ずっと思うような将棋がさせない時期が続いたことで、勝てると思った将棋でも終盤で「もしかしたらダメかも」と思ってしまい、逆転されてしまうということでした。
本人の特性を考えると”詰めが甘いんじゃないか?”と将棋が分からない私は何度も思いましたが、そこはグッと抑えてある話をよく伝えていました。
それは、小さい時に親子で練習した自転車の話でした。補助輪を外すために毎日夕方に練習したんです。雨の日は危ないからと言っても聞かず、カッパを着て練習しました。電柱にぶつかって倒れても起き上がって出来るようになるまで続けました。なぜなら・・・
「乗れるようになりたかったから!」
ただそれだけでした。将棋も同じ。
「好きなことを続けていれば自転車の時と同じように必ず出来るようになる。将棋が好きなら続けてみたら?マミーは将棋教えられないから先生に聴いたらどうかね?」
好きなことを続けた結果、時間がかかりましたが、昇段、大会でも上位に入って賞状を頂けるようになりました。
ASD特性がある子どもにとって、好きなことは最強です!自信となり嫌な記憶にも勝ちます!
本日も最後まで読みいただきありがとうございました。
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発達障害専門カウンセラー 立川洋子(たつかわようこ)
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