発達子育てを頑張るお母さんのための駆け込み相談室

『お母さんをやめたい!』と思うほど発達子育てに疲れたお母さんへ
我が子の癇癪、パニック、逆ギレを減らし困り事を改善しながら自信を育む｢発達障害専門カウンセラー｣立川洋子です。

子どもと約束事を作っているご家庭は多いと思いますが、その約束事を子どもが守らず、お母さんがイライラしたりガッカリしたりすることはありませんか？

感情は伝染します。特にお母さんのイライラはすぐにお子さんに伝わるので、お母さんがイライラするとお子さんもイライラの様子が見られることがあるかも知れません。また、つい親は「約束したでしょ！」と注意の言葉を子どもに浴びるかもしれません。

そこで、大事な確認があります。

その”約束事”は、お子さんと話し合って決めたものですか？

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残念ながら効果なし！親だからといって一方的に決めた約束事を子どもに守らせようとする

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まず、発達障害の特性を持つ場合、元々繰り返されるパターンにはまりやすい傾向があることを知る必要があります。

好ましいパターンにはまることが出来れば良い循環、良い習慣へとなります。しかし、ここでいうパターンとは、好ましいものだけでなく、好ましくない＝不適切なものも含みます。そのため、子どもが不適切なパターンを繰り返してはまってしまえば、もともとはまりやすい傾向を持っている発達っ子は、不適切なパターンが循環してしまい、悪い習慣化から抜け出しにくくなるということです。

家庭の中の約束事で考えると約束の大小、親の良かれと思う気持ちにかかわらず、子ども本人が納得できない約束の場合、容易に約束が守れない状況がおこりえます。

その結果「子ども本人が納得していない約束」＝「約束を破る」というパターンが出来上がりがちです。更には「親から注意をされる」→「イヤな思いをする」という流れが出来上がります。

例えばこのような感じです。（過去の我が家の例で、ゲームは宿題が終わってからと、親の私が作ったルールを守らなかった時の光景）

私）「ゲームは宿題の後の約束だよね？」
子）「あともうちょっと。」
私）「約束は約束だよね？」
子）「（怒）」
私）「いつまでやってるんだ！（怒）」
子）「うるせー！（怒りでゲームを投げる）」
私）「なんで投げるの！危ないでしょう！」

親が一方的に決めた約束の数が多いほど、このような好ましくないパターンを引き起こす可能性を持っており、繰り返されれば、それが悪の習慣化となってしまいます。一旦そうなってしまうと、元々パターンにはまりやすい発達っ子は抜け出すのには一苦労で長期戦です。更には親子関係は悪化になりがちです。

そのため、約束事をする時は、必ず本人と一緒に話し合いながら約束の内容を考え、決めることが大事です。

その時、子どもは自分が出来そうもない約束でも「出来る！」と言ってしまいがちなので、親が子どもの力量に応じて、子どもが守れる約束をすることが原則です。

もし、既に約束事を守らないことが重なり、好ましくないパターンにはまってしまっている、なかなか直らないという場合は、好ましくないパターンを好ましいパターンで粘り強く修正していくことが必要です。ただ粘り強く取り組むだけでは子どもには苦行なので、子どもの特性に応じた適切な行動を強化する言葉がけを含む対応が必要です。知りたい方は親子関係が悪化する前に早めに当駆け込み相談室にご相談くださいね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。