【発達障害/脳科学】実は、疲れた脳を回復させるには休息ではなく”楽しいこと”をする

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「やっと分かってもらえた!」
発達子育ての実体験からくる深い共感力と心理学・脳科学に基づく具体的な方法で我が子の問題行動をこっそり改善させる発達障害専門カウンセラー立川洋子です。

 

発達特性をもつ我が子がスポーツや勉強など、なにか長時間(集中して)頑張ったあと、普段よりも疲れているように見える時に限って、本人が好きなゲームやテレビ、趣味などをずっとやってしまい、ついこんなことをいうことはありませんか?

 

「疲れてるだろうから早く寝たら?」

 

スポーツにせよ、勉強にせよ、長時間頑張って脳も身体も疲れただろうとお母さんとしては我が子の体調が心配ですよね。疲労回復には体を休める休養・休息が一番なので、いくら好きとはいえ、疲れた状態のままゲームやテレビなどの趣味をダラダラとしているよりも早くベットに入って寝た方がいいのではないか?と感じるのではないでしょうか?

 

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実は、疲れた脳を回復させるには休息ではなく楽しいことをする

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脳はもともとワクワクすること、嬉しいこと、楽しいことに反応してよく働きます。それと同時に、疲労をとりのぞく脳部位を刺激するといわれています。そのため、疲労がある時は、ある程度、本人が好きなことなどの趣味をする時間は脳を疲労から回復させるためには必要です。

 

しかし発達特性をももつ子どもの場合、先の見通しをもつ力が弱いので、自分の体調や明日の予定を鑑みて臨機応変に行動を調整することが難しいです。ADHD傾向があれば、視界に入ったものや気持ちがおもむくままに行動量も多くなり、気づくと数時間たっている、朝になっていたということもありえます。

 

また、ASD(自閉症スペクトラム)傾向でこだわりを持っていれば、個人差はありますが、睡眠や休息よりも好きな事や趣味の時間を大切にするので、その日の自分の疲労度合いに応じて趣味の時間を調整するよりも、趣味時間はそのままで睡眠を削ってしまうこともあります。

 

そのため、いくら”楽しいこと”とはいえ、疲れを加速させてしまうのでは?と心配になるかもしれません。最終的には自分の疲労に応じた睡眠と体調の管理をしていくことは将来の生活スキルとして必要ですが、我が子が好きなことをしている時は「頑張った脳を回復させようとしているんだな」と、そっと見守ってあげるといいです。

 

とはいえ、時間の際限なく好きなことに没頭して睡眠時間を削ってしまうのは、頑張った脳の記憶の整理や翌日の疲労感にも繋がるので、最低6時間の睡眠の確保と趣味時間を翌日に少し多めにとるなど帳尻合わせするよう、声掛けをしていくことは必要です。

 

我が家の自閉症スペクトラムの息子も、将棋道場に行くと7-8時間は将棋三昧です。ただでさえ将棋は脳スポーツと言われるほどですので脳疲労も強いだろうと思います。親としては「疲れただろうから早く寝たら?」と声をかけることもありました。

 

しかし、面白いことに勝ち越しや内容の満足いく将棋をした時ほど、帰宅後に更に趣味の難解折り紙をよくしています。完成させるまでは終わりにしないこだわりようで「余計疲れるからやめたら?」と思いますが、「頑張った脳を回復させている」と想い、睡眠時間だけは確保させて見守っています。そして完成させると見事にすぐに寝るので、我が子の不思議な行動が面白いなと感じます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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