発達子育てを頑張るお母さんのための駆け込み相談室

『お母さんをやめたい!』と思うほど発達子育てに疲れたお母さんへ
我が子の癇癪、パニック、逆ギレを減らし、困り事を改善しながら自信を育む｢発達障害専門カウンセラー｣立川洋子です。

発達障害の特性をもつ我が子の癇癪や逆ギレに疲れてしまうことはないでしょうか？

よくいわれていることの一つに発達障害の特性を持つ子どもは感情のコントロールが苦手です。感情のコントロールというと怒りっぽい、癇癪、逆ギレといった大きな動きがあり分かりやすいイメージを想像しがちですが、自己否定のような感情は大きく揺れ動くけれども怒りのような大きな動きはなく、むしろ静かに自分の世界に籠ってしまうような様子が見受けられることがよくあります。

これは、脳の感情をつかさどる部分の発達が緩やかである故の症状で、特に発達特性を持つ子どもは感情脳の発達がとてもゆっくりだと言われています。

感情脳を育むには、日常の中で”どんな気持ち？”と問いかけをしながら気持ちの言葉を教えていくことが最も取り組みやすい方法の一つです。

そして、この感情脳を育むのにもう1つ大事なことを知っておく必要があります。

～～～～～～～～～～～

感情のコントロールが苦手な子どもは”良く見えていない”可能性がある

～～～～～～～～～～～

”良く見えていない”可能性です。

「うちの子は視力は問題ないから、見えていないわけがない。」と思われる方もいるかもしれません。

でも、ここでいう”見えていない”可能性というのは、視力ではなく、”見え方”と”目での捉え方”を指しています。例えば、このようなことはありませんか？文字の書き間違い、ノートの書き写しに時間がかかる、音読が苦手、人のまねをして同じ動作をするのが苦手など、すぐそばにあるのに見落としがあるなど、日常の中で見られることはありませんか？代表的な症状ですが、これらが見られる場合、ちゃんと見えていない、目でとらえられていない可能性があります。

そして、ここからが大事！

感情脳は視覚をとらえる脳の部分と直結しているので、もし、”見えていない””目でとらえられていない”可能性があるならば、視覚でとらえた情報が不十分なことから、それと直結している感情脳は影響を受けるということです。

でも、本人はもともとそのような見え方、捉え方をずっとしているので、不自由だということには気づいていない可能性があり、なおかつ、”どうしてこうなっちゃうんだろう・・・”という不安から癇癪、逆ギレのように爆発型になるか、または自己否定的な方向になるかは、その子の気質や今までの生活上の経験にもよります。

いずれにせよ、発達っ子本人はとっても苦しんでいる可能性があります。

癇癪・逆ギレはとっても周囲も疲れます。戸惑います。でも、”ひょっとして・・・”というあらゆる可能性を考慮しながら、我が子の本当の気持ちや困り感を知るチャンスでもあります。

そして、発達特性や脳機能から色々な可能性がみられることを知っておくと、我が子の合った対応を考える時に大いに役立ちます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。