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心理学と脳科学をもとに発達障害の特性からくる困り感を抱える親子をまるごとサポートし、親子で”自分らしく生きる”を実現させる「発達障害専門カウンセラー」立川洋子です。
文字を「書く」ときにノートのマス目や罫線におさめて書くことに苦手さを持っている場合、小さなホワイトボードを使って力をいずれに書く練習を取り入れてみる方法を以前ご紹介しました。
いわゆる文字の形(字形)の体得、認識の指導の一つで、特に小学1年生でひらがなを勉強し始めたばかりで宿題として書き取り練習が出る場合や各学年で新出漢字が出てきた時など、お子さんが書く文字の状態に応じて取り入れられるといいです。この方法を取り入れるのは、楽しく字の形を学んで「書く」ことを体得することなので、特訓にならないように注意しましょう。
一方で文字や文章を「読む」ときに時間がかかる場合についてです。
小学校では必ず音読の宿題が毎日出ますよね。学年が上がって英語を学ぶようになっても音読することは言語習得に於いてとても重要で、大きく成績に左右します。これは「目」と「脳(記憶)」の関係にも通じます。
では、「読む」ことに苦手さをある場合において、書くこと同様に家庭の中でお母さんが簡単に出来るサポート方法があるのでしょうか?
結論からいうと、あります。
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「読む」ことに苦手さがある場合は、子どもの観察と振り返りが家庭で簡単に出来るサポートの始まり
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まず、基本的なことですが視力に問題がないことが前提です。(視力が低い場合はメガネをかけることで見えているのが前提の意味)つまり、文字が見えているのにも関わらず「読む」ことが苦手な場合です。
例えば、以下のような様子が見られる場合です。
・音読に長時間かかる
・行を飛ばし読みする
・語尾を勝手に変えて読む
・急に逆さから読みだす
・教科書をジッと見つめるが読みだすまでにとても時間がかかる
・分かち書きされた文章でも変なところで区切って読む
などです。
このような場合、文字の「見え方」に課題を抱えている可能性がでてきます。
これは目で見たいものを見ることはできるけれども目で焦点を合わせる力が弱いことが起因している場合があります。その結果、見えているけどその字形、文字、ものをとらえるのに時間がかかることから声を出して読むことも時間がかかってしまうのです。
個人差がありますが、この他にも不注意の傾向(ADHDの傾向)や言葉の理解に独特さを持っている場合も同類の様子が見られる場合があります。
このように、色々な要素に起因する可能性があるのでまずは現状の観察と過去の様子の振り返りがサポートへの第一歩です。
・お子さんにどのような傾向がありそうか?
・どのような時に時間がかかるか?
・その時間がかかるのはどのタイミングか?
など、今と今までの両方で観察と振り返りを大人がしてみてくださいね。その結果により、どんなサポートを取り入れると良いかが変わってきます。
ちなみに、大人の場合でも同様の様子が見られることがあります。特にケアレスミスを起こすことが多いときです。過去にジョブコーチとして大人の発達障害の業務支援をしていた頃、ADHD傾向の中によく数字や行の見間違い、資料の取違いからケアレスミスを多発する方がいました。よく観察するとやはり見え方に課題がある可能性があり、学生時代の様子をきくと音読、読み書き共に時間がかかっていたことが分かりました。ちょっとした補助ツールを使うことでミスを軽減させることが出来るようになりました。
このように「見え方」に課題があると大人になっても仕事のしづらさに繋がる可能性があります。そのため早めに気づいて、家庭の中で簡単にできるその子に合ったサポート方法を取り入れたいですね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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発達障害専門カウンセラー 立川洋子(たつかわようこ)
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