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「やっと分かってもらえた!」
発達子育ての実体験からくる深い共感力と心理学・脳科学に基づく具体的な方法で我が子の問題行動をこっそり改善させる発達障害専門カウンセラー立川洋子です。
子どもに頑張ってほしいこと、挑戦してみて欲しいことなど、親なら1つ2つあると思いますが、当の子ども本人にやる気が見られず、頑張らない、続かない、やらないなどのないないパレードで困っていませんか?
やってみることのメリットや面白さをいくら伝えても、また内容によっては興味関心の有無に拘わらずやならきゃけない事だよと説明をしても、興味関心がなかったり嫌いであればあるほどやろうとは一切しない我が子の姿にイライラすることもあるかも知れません。
特に自閉症スペクトラムASDの傾向が強いほど、その頑なさは強く表れることが日常にあるでしょう。
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ASDっ子のやる気は”子ども本人が感じる”必要性がきっかけになる
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周囲や一般的な側面から見た必要性ではなく、”子ども本人が感じる”というのがポイントです。
言い換えると、”子ども本人が納得する理由”を、”本人目線で考える”ことができないと、やってみるという行動には繋がりにくいということです。
「本人にとっての必要性」で丁度先日こんなことがありました。
ASDの特性を持つ息子の中学で3者面談での息子と担任の先生の対話。
担任)「もう少し頑張らないと内申点が足りない。毎週水曜の放課後にある数学の勉強会(補講)に来ないか?」
息子)(笑顔でなぜか自信満々に)「いや、必要ありません!」
担任)「でも、困ってるだろう?」
息子)(笑顔で)「困ってません!」
担任)「そんなわけないだろう?だって数学の点数(期末テストは20点だった)もう少し上げないと行きたい高校難しいぞ。それに〇RYの学習塾の先生が無料で教えに来てくれるぞ!面白いぞ!クラスのA君も、B君も来てるぞ!」
息子)(笑顔で)「いやー困ってないし、必要ないですね。」
担任)「・・・そ、そうか・・・」
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社会が好きで数学は興味がない息子にとって、数学の学習も、補講も必要性が感じられないため、このようなやりとりになっているので、黙って聴いていた親としては、頑張ってやる気を引き出そうとしている先生に申し訳なくなりつつも、”その方向性の話しじゃ先生、うちの子のやる気スイッチははいらんとですよ~”とちょっとおかしくなってしまいました。
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一瞬の沈黙のあと、息子が切り出しました。
「社会だったら(補講に行っても)いいですよ」
社会の補講はでる意思があるということから、補講そのものが嫌なのではなく数学という科目が好かないということがハッキリしました。そのため、息子にとって数学を学ぶ必要性が見つけられれば補講や学習意欲へとつながるということです。
毎日詰将棋をしている息子に向けてこんな話をしたところ、「やってみる」との反応がありました。参考になれば幸いです。
「数学も詰将棋も1つしかない答えを探し出すことは同じ。その過程を証明するのも同じ。いかに早く、少ない手数で証明するかは全く同じだと思う。今何手詰めしてるのか知らんけど、何年もかけて凄い手数の詰将棋をやってきてるから、一瞬見ただけですぐにイメージができて、一瞬で解ける時もあるんでしょ?数学も何回も解いているとすぐにイメージができてすぐにスイスイ解けるようになって、詰将棋もスイスイ解けるようになるんじゃないでしょうか?」
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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発達障害専門カウンセラー 立川洋子(たつかわようこ)
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