学校でのトラブル解決法⑥先生に動いてもらうための3つの工夫

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1年程前のリライトです(^^)

 

子どもの発達育児と
ジョブコーチ、サポータとして
大人の発達障害支援をしてきた
心理カウンセラー立川洋子です。
 
 
 
シリーズ連載「学校でのトラブル解決法」。
本日は、トラブルの解決のために、学校の先生に動いてもらうための3つの工夫をお伝えします。
 
 
 
①自分の気持ちの準備
②先生に話す時は「お願い」姿勢
③先生に話す内容は、先生にしてほしいことを具体的に!
具体的に説明しますね。
 

①自分の気持ちの準備


②とも関係しますが、先生との対話の目的は、ざっくりいうと、我が子が学校生活を楽しく過ごすためです。そのためには、先生方のサポートや導きがどうしても必要です。
 
 
 
それは、決して、先生の言いなりになるとか、理不尽な先生の言動を我慢するということではありません。特に小学校の先生は、理想を追い求めるというか、現実離れしているというか、情熱溢れている傾向があります。そのため、時折先生の価値観に違和感を感じることもあるのは事実ですが、敵ではなく、子どもの成長の”協力者”として対等な人であることを意識しておきましょう!
 
 
 

②先生に話す時は「お願い」姿勢


先生は、”子供の成長の協力者”です。
先生と親の自分がお互いに共感できること目的として、その目的達成のために一緒に考えていく、というスタンスが必要です。
 
 
 
先生と話す時、身構えてしまったり、先生のアタリ、ハズレとジャッチしたり、先入観を持ってしまうこともありますが、なるべく平常心で臨みましょう。
 
 
③先生に話す内容は、先生にしてほしいことを具体的に!

ここが結構難儀です!

大抵の先生方は、相談や話をすると聞いてくださいますし、「出来ることはします」と仰ってくださいます。
 
 
が、しかし、大抵継続はしません!
 
 
先生は、1クラス30人ほどの子ども達を公平に見るだけでなく、授業以外の仕事多くあるから継続できないのは仕方のないことだと思います。が、本音を言えば、やってください!と言いたいです(^^)
 
 
 
でも、やっぱり先生の事情も分かるので、なるべく負担にならないようにと学校の先生が苦手な私でも思います。
 
 
 
 
特に、発達障害、自閉症スペクトラム(ASD)などの障害特性を知っているか否かで対応は変わるし、当事者との関係構築に差がでます。トラブルの発生率も変わります。特性に対して無知、無関心であれば、大抵、関係性を構築することは難しいでしょう。
 
 
 
 
でも、知っていれば、いや、知ろうとしてくれるだけでも関係性は変わります。だから、先生には発達障害、自閉症スペクトラム(ASD)などの特性を知ってほしいし、せめて関心を持ってほしいのですが、ド直球でそういっても、なかなか受け止めてもらえない場合の方が多い。
 
 
 
そのため、発達特性を理解してと期待するよりも、我が子が学校生活を楽しく過ごし、たくさんの経験、学習を通じて幸せになることを全面に伝えながら先生自ら我が子の考えや感覚を本人に直接聞いてもらうようにすることをお願いします。
 
 
例えば我が家の場合だとこうです。
———
指示や指導が通らない時は、直接先生が息子にまずこう聞いてもらえませんか?
「どうしてそう感じる(する)の?どんな気持ちなの?
本人なりの理由や考えがあります。それが、ちょっと独特だったりしますが、それを聞いた上で、先生が指導や注意が必要だと思う場合はしてください。
————
 
 
 
先生からはこんな返事がありました。
「たとえば、どんな特性があるんですか。」
「独特の基準ってどんなものですか。」
 
 
 
現場の先生からこういった質問があがるということは、先生たち自身、発達障害に対してあまり理解していないということです。だから、親が伝えていく必要があります。
 
 
 
先生には、今回のトラブルのなかで実際に息子が言っていたことをエピソードとして伝えました。
 
 
 
「先生の授業が分からない時がある。分からないから、教室にいる意味がない。だから、保健室に行った。」
これは、発達特性の一つの「0か100か」「白か黒か」極端な二極化で考えてしまう傾向です。
 
 
 
そして、こうも伝えました。
「決して投げやりなのではなく、分かりたいけど分からない。そんな自分に悔しさや悲しさを抱いているんです。だから、親の私だけじゃなく、先生のご協力も必要なんです。」
 
 
 
そして、息子には、こう伝えました。
「分からないことがあるのは構わない。でも、だからといって保健室に行っていい理由にはならない。分からないなら、先生に聞く必要がある。聞くことも、大事な勉強だよ。
 
 
 
先生にはこう伝えました。
子どもが分からないことについて説明指導するのが私たち大人の責任だと思うんです」
「私もそう思います。」と先生。
 
 
 
息子にも続けてこう伝えました。
「あなたも、分かるまで聞くことがあなたの大事な仕事です。先生に悪いと思わず、あなたが分かるまで説明するのが、マミーや先生のやるべきことだから、あなたが分かった!と思うまで繰り返し聞いて良いんだよ。」
 
 
 

「そうなの?」

 
 
 
息子の顔が一瞬にしてニヤリ。先生が嫌い!と斜に構えていた息子の心の中で変化が起こった瞬間。ココまでくればあと一息。
 
 
 
聞くことは大事。分かるまで聞くことはもっと大事。マミーや先生を困らせるくらい聞いたっていいんだよ
 
 
 
まさか、困らせるくらい聞いて良いと言われると思ってなかったのでしょうね、息子は笑い出すのを堪えるのに必死でした(^^)
 
 
 
きっと本人の意識の中に、
 
 
 
「聞くのは1回まで
とか、
聞いてはいけない
とか、
分からないのは自分が悪い
とか、
先生の話は1回で分かるべき
など」
 
 
極端な思い込みが強かったのでしょう。
その極端な想いこみが自分を自分で苦しめてしまうことに繋がり、他の出来事の捉え方も偏りが生じてしまったりする。
 
 
辛いよな~
苦しいよな~と感じます。
 
 
 
でも、その後は・・・
 
 
 
自閉症スペクトラムの特性の一つ「字義どおりに捉える」を発揮し、息子は先生に何度も何度も聞き(^^)
先生も息子に分かるまで角度を変えて説明。(^^)
そして、先生と息子の間で誤解がないよう私が時折通訳。
 
 
 
この面談をきっかけに、毎日朝から保健室で先生と言葉を交わさない、先生を見ない、先生を避ける、拒否する息子が、先生と言葉を交わすようになり、先生との関係性も改善していきました。
 
 
 
発達障害や自閉症スペクトラムASDの特性理解は難しくても、言葉を実際に交わしつづけることで、言葉に乗せられたその子の価値観、基準みたいなものが見えてきます。
 
 
 
なぜなら、言葉はその人の価値表現だから。
 
 
 
その言葉を直接きくことで、最終的に発達障害や自閉症スペクトラムへの関心や理解のきっかけになれば
私はまずは良し、としたいです。理解はその先にあるから・・・
 
 
 
 

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