発達子育てを頑張るお母さんのための駆け込み相談室

「やっと分かってもらえた！」
発達子育ての実体験からくる深い共感力と心理学・脳科学に基づく具体的な方法で我が子の問題行動をこっそり改善させる発達障害専門カウンセラー立川洋子です。

子どもの問題行動への対策をとってもうまくいかない理由として以下の2つがあり、「１」についてひとつ前の記事でお伝えしました。（→詳しくはコチラ ）

１．発達特性の理解不足からくる環境調整のズレ

２．大人側の思い込み

続けて「２」の大人側の思い込みについてです。

”「思い込み」ってなに？”と思う方もいるかもしれません。心理学が脳科学の観点からは主観、先入観、観念、信念、思考のクセ、習慣化された思考などのように言われることがありますが、発達子育てや発達特性からくる問題行動の改善を考えていく場合にはコレにつきます。

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「子どもの気持ちや考え」と「状況の確認」無しに、「きっとこうだろう」と思った「親の想像」で全てを判断してしまうこと

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30秒でも1分でもいいです。少し振りかえってみてください。

何か問題が起こった時、あなたは我が子に、このような言葉をかけたことがありますか？

「なにか理由があるの？」

「どうしてかな？」

「どうしたの？」

「どんな気持ちだったの？」

その時の状況や我が子の気持ちを”教えて！”という気持ちでたずねる言葉がけです。もし、これらの言葉をかけずに注意したり叱ったりしても、必要性を伝えてもハッキリ言って意味がありません！

というよりも･･･

状況は悪化します！

なぜなら、子どもには子どもなりに理由と真実があるからです。

それがたとえ解せないことでも、普通からかけ離れていてもです。

子ども本人の目からみた状況とその時の気持ちを無視してしまうと、いくら親が正しいことを言っても子どもは聴こうとしません。

聞いても聞き流したり、「はいはい」と適当に答えるようになり更なる言い合いになったり、「どうせ僕/私が悪いんでしょ！」と言わせるようになってしまい罪意識を着せてしまう、将来自分で考えて決める経験をも奪ってしまうということになり兼ねません。

つまり、コミュニケーションも親子関係も崩れ、問題行動の改善は遠のきます。

もちろん、発達特性がある子は言葉で表現することが苦手な場合もあるのでうまく言えないことがあるかも知れません。でも、自分の心の中には気持ちを、頭には考えもちゃんと持っています。そしてその状況によって、本人なりの考えと気持ちで行動しています。

そのため親側の思い込みだけで考えず、状況と子どもの気持ちを聴いていくことも大事です。

私は自閉症スペクトラムの息子の癇癪、暴言、暴力やものの破壊行為を、息子以上の暴言と暴力という力で押さえつけ、有無を言わせず言い聞かせることを繰り返していた過去があります。息子の気持ちも状況も一切完全無視していました。叱るつもりが怒りになり、注意が説教になり、宿題が終わるまで寝かせずやらせたこともありました。

私にとっても辛い日々でしたが、それ以上に息子にとっては地獄だったと思います。

「これではいけない」と思い、自分自身とも向き合いながら子育てをやり直すことを決めました。それは辛くて苦しかったです。自分の嫌な部分とも自分が息子にしてきた数々の暴言暴力とも向き合き、自分が本当にダメな母親だと痛感するような想いの繰り返しだったからです。

でも、息子の気持ちと状況を聴くようにしてから少しずつ変化しました。その結果、私は怒鳴る、力で押さえつける、強制するのは一切しなくなり、息子は自分のペースで勉強にも、好きなことにも向き合っています。それはいわゆる同年代の子どもと比べるとゆっくりペースですが、息子の意欲と行動力に、私は日々驚いています。

今では過去感じていた苦しみ以上の面白さと驚きの日々です。それは、これを読むあなたとあなたのお子さんにも必ず体験出来ることです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。