発達子育てを頑張るお母さんのための駆け込み相談室

「やっと分かってもらえた！」
発達子育ての実体験からくる深い共感力と心理学・脳科学に基づく具体的な方法で我が子の問題行動をこっそり改善させる発達障害専門カウンセラー立川洋子です

発達障害のうち、自閉症スペクトラムASDの特性を持つ子どもの心の成長を考える時、注意したいことの一つに「過剰適応」があります。

「過剰適応」をひと言でいうと”頑張り過ぎること”で、ASDの子どもの様子を考える時に使われることが多いです。

ASDの子どもの場合、良くきかれる例としてこんなことがあります。子どもにとって公の場にあたる学校生活の中で無意識的にせよ、意識的にせよ、周囲のお友達と同じようにしなきゃと”頑張り過ぎ”てしまい、家に帰ってくるころにはスタミナ、エネルギー切れになってしまう状態です。

スタミナ、エネルギー切れになると、やるべきことが後手に回る、動かない、ちょっとしたことに反発したり荒れる、といった様子が見られることがあります。

しかし！実は発達子育てを頑張るお母さんにも「過剰適応」があるのを知っていますか？

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発達子育ては親子の「過剰適応」へのサポートを考慮する必要がある

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お母さんの「過剰適応」とは、お母さんが母親という役割をなるべく完璧を果たさなければと、自分の気持ちや希望を我慢、自分のことは後回しするといった自己犠牲を払うのを当然として発達子育て、仕事、家事の全てをこなそうとすることです。

でもちょっと立ち止まって考えてみてください。体はひとつで、家事、育児に外での仕事全てをこなすには本当に体ひとつでは足りないくらいです。特に発達子育てはいわゆる正論や一般論、多数派の考え方とは異なる視点が日常的に多くなるので、自分自身の子ども時代や自分の親（子どもにとって祖父母）の価値観でのやりくりではうまくいかないことも多いです。

すると、子どもも学校で「過剰適応」し、お母さんのあなたも公私共に「過剰適応」となってしまい、親子で疲れきってしまうことが起こりえます。

お母さんのあなたは我が子を想う気持ちから我が子の「過剰適応」への対応を学校の先生と協力して頑張ろうとするかもしれません。それは必要なことですのですので対応、対策を一緒に考えていくことは重要です。

でも、少し立ち止まってお母さんのあなた自身も「過剰適応」の状態になっていないか振り返ってみましょう。お母さんの「過剰適応」がある場合、遅かれ早かれ、必ずお母さんの笑顔と元気を奪ってしまうことになります。奪われた笑顔と元気は、発達特性のある我が子にも影響が出ていきます。

悪循環を引き起こさないためにも

持続性があり、子どもの将来の自立と自律のためにも

母と子の真の幸せと自信のためにも

親子で「過剰適応」の可能性はないか？を確認してみることはとても重要です。

なお、あなた自身の「過剰適応」の可能性がある場合は、長年の考え方のクセや習慣、価値観との関係があります。そのため誰かに相談してみることが改善への近道になります。

本日も最後まで読みいただきありがとうございました。

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