発達子育てを頑張るお母さんのための駆け込み相談室

「お母さんをやめたい！」と思うほど子育てに疲れた発達障害・グレーゾーンのお子さんをおもちのお母さんへ

発達特性の”困った”を発達させながら親子で自信を育み、将来の自立と自律につなげる情報をお届けする立川洋子です。

発達子育てを頑張るお母さんのご相談をカウンセリングでお受けしていると、「諦めている」方が時々います。諦めている内容はさまざまで、お子さんの発達、学校生活や将来のことであったり、お母さん自身のことや子育て、ご夫婦関係、仕事や生活などさまざまです。

「諦める」とは、希望や見込みがないと断念することです。

カウンセリング等の場でお母さんの諦めている内容を伺いながら、その気持ちに至った背景や経緯などを確認しながら必ず問いかけることがあります。

”もうどうにもならないと、本当に諦めてしまっていいのですか？”

お子さんの発達障害の特性はなくなることはありません。

でも、本人も周囲も、お子さんのライフステージに合わせて、その発達特性とどのように付き合い、支援していくかを考え、実践していくことで、お子さんの今と将来も変わる可能性があります。そして、同時にお母さんの子育てや未来についても同様です。

”諦める”まえに”明らかに”する

悩みや困りことの渦中にいると、その状態が長く続いたり、だれも理解してくれる人がいないと、一人で抱え込むしかなくなり、苦しくなります。日々の生活も仕事も抱えながらでは、本当にお母さんの苦しみは言葉で表現できない程です。そして、諦めたくなくてもそうせざる得なくなるような状況になってしまうかもしれません。

でも、きっとあなたは心の片隅にこのような想いがあるのではないでしょうか？

”できることなら、我が子の発達も、自分のことも、良くしていきたい！”

その想いがほんの少しでもあれば改善していくことはできます。

ほんの少しの希望とあなた自身の決意があれば改善は可能です。

私自身、かつて息子の発達障害（自閉症スペクトラム）の特性を受け容れられず、イライラをくり返していました。普通ならできそうなことが出来ない、忘れ物、失くし物のオンパレード、宿題などやるべきことが出来ない、危ないことを平気でするなど、理解不能な息子の言動を怒鳴り、手をあげたこともあります。児童相談所や行政など公的機関に相談をしてもどうにも改善することが出来ませんでした。もう諦めるしかないと何度も思いながら、日々の生活はイライラと不安が募り続けました。その中で、やっぱりどうしても知りたかったのです。

「息子の本当の気持ち」

どうしても知りたかったんです。当時、知りたいけど知ることが出来る保証もなにもありませんでした。でも、不安や苦しみより、しりたい！という希望をみることを決めたんです。ただそれだけです。でも、その”決めた”ことが、息子と自分の状況、気持ち、特性などを”明らかに”し、どうしたら良いかを明確にしてくれるようになりました。そして、実際に私たち親子の関係も、日常も少しずつ改善していったのです。

これは私だけではなく、誰にでもできると私は思っています。もし、今あなたが発達子育てに疲弊し、悩み、諦めかけているなら、その裏側にあるあなたの希望を探してみてください。あなたとお子さんの本当の気持ち、希望を探していくことで、今と将来を変える可能性はあります。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。