子どもの成長・発達段階に応じた”受容”はただ受け入れるだけじゃない

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ただ気持ちを話すだけで

なにをやっても報わない重苦しい過去がふわっと解けはじめ生きる勇気がわく

やさしい自分育てなおしをサポートするリライフカウンセリング立川洋子です。

 

少し前のブログ記事で、”子を想う気持ちが「コントロール」「支配」になってしまわないために、2つの重要なこと”として以下をお伝えしました。

①親と子、双方の気持ちの方向性が同じ向きか時どき確認すること

②その方向性を考える時、子どもの年齢と成長(発達)段階を鑑みて、その子に合った方法を選ぶだけでなく、親御さんの気持ちも楽になる方法を選ぶこと

今日はこの具体的エピソードをお伝えします。

 

 

お子さん(中学生)の反抗期まっただ中で、何を言っても反抗的な態度をする息子さん。とうとう学校も休むようになってしまいました。

 

お母様は、お子さんの気持ちを聴こうと働きかけても、息子さんは反抗的な態度をくり返しますため、お母様は疲弊しきってしまいました。

 

でも、「このままではいけない・・・」と強い焦りと戸惑いを感じたお母様は、Aカウンセラーに相談したところ、こう言われたそうです。

 

「お子さんの気持ちを受け容れましょう」

 

Aカウンセラーのひと言に追い詰められたように感じたお母様は涙を流しながらこういったそうです。

 

「私は、今までも息子の気持ちをなるべく受け入れるよう頑張ってきました。今回も、親としての至らなさがあるのも分かっています。でも、もう疲れ果てました。それでも、まだ受け入れることが足りてないんでしょうか?受け入れるってこれ以上どうしろっていうんですか?」

 

Aカウンセラーは暫らく沈黙した後、お母様にこう話したそうです。

 

「お母さん、愛着の問題とかあるんですよ。」

 

Aカウンセラーに「心の絆に問題がある」と言われたと捉えたお母様は更に苦しくなってしまいました。最後に「もう・・・疲れました。死んでしまいたい・・・」と発したら、Aカウンセラーは暫らくの沈黙の後、また何かあれば連絡するようにとだけ伝えたそうです。

たしかに子供の気持ちを受け容れることは大事です。

 

でも、「子どもを受け容れましょう」と言われると、親御さんの中には幼少期の4-6歳頃まで遡ってやり直しなさいと言われているような気持ちになり、今回のようにかえって辛く感じる方います。まして、今回は、お母様本人が「頑張って受け入れてきた」と言っているので、Aカウンセラーのひと言によって、「足りない!」と言われたように感じてしまったのです。

 

 

お母様の捉え方のクセもありますが、ココで大事なのは、お子さんとお母様の気持ちの方向性

 

 

中学生ともなると、思春期を迎えて親から少し離れたい、でもまだ甘えたいと葛藤するころです。つまり、気持ちの矢印は少し自立へと向き始めている頃です。

 

一方、お母様もお子さんを受容しつつも、しっかりと自分が育て学校行かせなきゃと思っている様子が見えますが、それはお子さんを将来自立させたい気持ちがあるから。

 

二人の気持ちは同じ”自立”方向に向いているので、あとは方法です。

 

 

中学生頃であれば、将来の自立を見据えて、少しずつお母さんのやってきたことをお子さんに教えて、任せていくこともいい時期です。

 

 

例えば、食事の作り方や洗濯の仕方を教えるなど、生活の自立部分を少し教えて任せてみる。

これは、「この子は大丈夫!できる!任せられる!」というあなたが子を信じる力がないとなかなか出来ないことです。つまり、子を受容していないと出来ないことです。

 

 

 

思春期などの成長段階によっては「話す」ということが難しい時があります。

その場合は、今回のように、生活の自立を見据えてやり方を教える方法を通じて「話す」ことをし、子どもに任せていくことも立派なコミュニケーション、母業です。

 

 

 

「受け容れる」にも、色々なStyle、手法があります。

幼少期に戻って全てを受け容れるだけではありません。

詳しくは初回体験カウンセリングでお伝えしていますので、子育てに悩む方は是非ご相談ください。

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